人事・労務・安全衛生の労働実務相談Q&A

2018.11.29

一部加害者に債務免除? 事故は共同不法行為

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Q

 対向車線を反対方向に走行していた車(Y車)が道路脇の駐車場から出てきた車(Z車)と出合い頭に衝突し、Y車が押し出されて私の車と衝突する事故が発生しました。YとZの双方に過失があると考え、私は双方と個別に示談交渉しています。事故の全損害は200万円でしたが、先にYとの交渉で「Yは私に100万円を支払い、私がその余の請求を放棄する」との条項が入った示談書が提案されました。私は、Zからも賠償金を支払ってもらいたいのですが、Yとの示談がまとまると上記条項によりZに対しても請求を放棄したとみなされ、損害賠償を求められなくなるでしょうか。【埼玉・T生】

A

原則他の加害者に及ばず 連帯債務規定適用しない

 今回の事故は、Yの過失とZの過失が競合して双方の車両が衝突し、その結果損害が発生したものですから、質問者からみるとYとZは「共同不法行為者」ということになります(民法719条1項)。この共同不法行為者に対しては、被害者はそれぞれ全損害を請求することができます。

 この点は本件についても同様ですが、上記示談では加害者のYが支払うのは、…

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2018.11.14

同じ程度でも男女に差? 顔に後遺障害残った場合

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Q

 先月、夫婦でドライブ中に衝突事故に遭い、2人とも顔面に同程度の後遺障害で傷が残りました。このような場合、後遺障害等級認定の基準が男女で違い、男性は女性よりも低い等級になるという話を聞いたことがあります。男性の私は、妻よりも本当に低く認定されるのでしょうか。【愛知・S生】

A

「醜状障害」の性差は解消 等級認定には写真を提出

 損害保険料率算出機構の調査事務所により後遺障害の等級を決める基準になっている、かつての「後遺障害別等級表・労働能力喪失率」は、第14級10「男子の外貌に醜状を残すもの」とあり、一方「女子の外貌に醜状を残すもの」は第12級15でした。また、第12級14は…

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2018.10.31

治療費など補償されるか 轢き逃げで加害者が不明

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Q

 青信号の横断歩道を歩行中、信号無視をした自動車に轢かれ、怪我をしてしまいました。加害車両はそのまま逃走し、未だ加害者は明らかになっていません。加害者が不明である以上、治療費は自己負担となり、慰謝料も諦めなければならないのでしょうか。【長野・S生】

A

政府の保障制度検討を 任意保険の特約も確認

 車に轢かれて怪我をしてしまった場合、治療費、慰謝料等は加害者の不法行為による損害として、加害者に対して損害賠償請求を行うのが原則となりますが、請求する相手方が誰であるのか分からなければ、損害賠償請求をすることができません。このような場合に被害者が救済を受ける方法として、次の方法が考えられます。…

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2018.10.12

「紛争処理センター」とは 損害賠償額に納得いかず

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Q

 横断歩道で軽自動車に接触してケガをしました。ケガはむち打ち症でしたが、後遺障害は残らず完治しました。しかし、相手の損害保険会社の賠償提示額に納得ができず、「賠償額を上げてほしい」と要求したところ、「この額で示談をしないのなら、交通事故紛争処理センターで解決すればいい」といわれました。紛争処理センターとはどういうところですか。満足できる解決をしてくれますか。【茨城・S生】

A

法律の専門家がサポート 基準に照らして金額提案

 「(公益財団法人)交通事故紛争処理センター」とは、「自動車事故の被害者(申立人)と加害者または加害者が契約する保険会社または共済組合との示談をめぐる紛争を解決するため、申立人と相手方との間に立って法律相談、和解あっ旋および審査手続きを無料で行っている」ところです。申込みは申立人本人が申し立てることを前提にしており、…

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2018.09.27

賠償請求に影響生じるか 法改正後の消滅時効期間

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Q

 交通事故に遭い、加害者に損害賠償を請求したいと考えています。損害賠償請求権には時効があると聞き及んでいますが、いつまでに請求しなければなりませんか。先日、民法(債権法)が約120年ぶりに改正されたとの報道に触れましたが、この点は何か影響はあるのでしょうか。【愛知・N生】

A

期間伸長あるが注意必要 物損と人損で扱い異なる

 時効とは、継続した事実状態をそのまま権利状態と認めて、これに適応するように権利の得喪を生じさせる制度です。

 現行民法(以下、「現行法」と表記)は、不法行為に基づく損害賠償請求権は、被害者またはその法定代理人(以下、「被害者ら」といいます)が、損害および加害者を知ったときから3年間行使しないときは時効消滅し(現行法724条前段)、また、不法行為のときから20年を経過したときも同様とする(同条後段)と定めています。

 したがって、…

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