『深夜業』の労働実務相談Q&A

2023.04.14 【労働安全衛生法】

深夜業の健康診断必要か 「常夜勤」ではない 従事した時間わずかで

キーワード:
  • 健康診断
  • 深夜業
Q

 当社は介護事業関係で、雇用するパート、アルバイトが午後10時以降の深夜帯に一部従事することがあります。日勤が多く、深夜帯のみ働いているわけではありません。深夜に従事した時間がわずかのときでも深夜業の健康診断は必要でしょうか。【新潟・G社】

A

4分の3条件満たす前提

 介護関係に限らず、深夜業がある会社には関係がありますので、確認していきましょう。

 健康診断は、1年以内に1回定期に行うのが原則です。対象となるのは、「常時使用」する労働者です(安衛則44条)。週の労働時間数が当該事業場において同種の業務に従事する通常の労働者の4分の3以上あることなどが条件です(平31・1・30雇均発0130第1号など)。有期雇用なら、1年(深夜業等は6カ月)以上使用されている(予定含む)ことも条件です。…

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2022.05.30 【雇用機会均等法】

女性の深夜業制限?! ハラスメントに該当か

キーワード:
  • パワハラ
  • 深夜業
Q

 当社で深夜業に従事していた際、上司が部下のうち女性に対して、早く帰るべきと発言しました。これはある種のハラスメントに該当するのでしょうか。【宮城・A社】

A

遅い時間帯は通勤へ配慮も

 たとえば、パワーハラスメントは、

① 優越的な関係を背景とした言動であって、
② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③ 労働者の就業環境が害されるもの

 をいうとしています(労推法30条の2)。②の判断に当たっては、…

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2022.03.10 【労働基準法】

学生アルバイトに影響? 18歳へ成年年齢引下げで

キーワード:
  • アルバイト
  • 女性及び年少者関係
  • 深夜業
  • 賃金関係
Q

 民法改正により成年年齢の引下げが予定されています。年少者に働いてもらう場合、一定の制限があったと思いますが、労基法ではどのような影響があるのでしょうか。その他、高校生のアルバイトを採用するに当たって、例えば、在学中の深夜業は禁止されているのでしょうか。【岡山・T社】

A

親権者の同意得ず契約可 深夜業は年少者に規制が

 労基法では、児童(満15歳に達した日以後の最初の3月31日までの者)、年少者(満18歳に満たない者)そして未成年に関して、それぞれ規定を設けています。令和4年4月施行の改正民法4条(平30・6・20法律59号)によって、成年年齢を18歳に引き下げています。

 未成年者に関する規定には、労基法58条の未成年者の労働契約、法59条の未成年者の賃金請求権があります。労基法コンメンタールでは、民法改正により20歳が18歳になる旨述べています。…

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2021.04.02 【労働基準法】

時間帯明示の趣旨は? 夜勤手当を増設する 深夜割増と定め方で違い

キーワード:
  • 割増賃金
  • 労働時間関係
  • 深夜業
Q

 深夜割増とは別に、夜勤手当を増設するケースに関する記事を読みました(令3・3・15付3297号16面)。「『夜勤者に支払う』とだけ定めたのでは、途中勤務等の場合等の取扱いが不明確」との記載がありますが、手当の対象となる時間帯を明示する趣旨は何なのでしょうか。2種類の定め方の違いを説明してください。【千葉・F社】

A

残業し被る際などへ備え

 深夜(午後10時から翌朝5時まで)の時間帯に勤務した場合、2割5分以上の割増賃金を支払う義務が発生します(労基法37条4項)。それに加えて、夜勤手当を上増しで支給するとします。

 話を単純化するために、夜8時から翌朝5時まで(深夜の時間帯に1時間の休憩)というシフトを例として取り上げます。夜勤者が、この時間帯をフル勤務すれば所定の額が加算されるのは当然ですが、シフト勤務の一部を欠勤したとします。…

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2021.03.19 【労働基準法】

交替勤務は可能か 年少の男性に対し 人手不足で夜勤シフトへ

キーワード:
  • 女性及び年少者関係
  • 深夜業
Q

 当社は飲食店ですが、早朝近くまで営業しています。深夜勤務の従業員が相次いで退職し、シフトのやり繰りが厳しい状態となっています。高校中退の従業員がいますが、年少者でも「男性の交替制勤務は認められている」という話を聞きました。人員の補充が付くまで、応急措置でこの従業員に夜勤シフトに入ってもらいたいと考えています。問題ないでしょうか。【北海道・T社】

A

一定期日昼夜を満たさず

 満18歳未満の年少者は、原則として深夜業が禁止されています(労基法61条)。ただし、同条では次のような例外を設けています。

 ① 交替制で使用する満16歳以上の男性(1項ただし書き)
 ② 交替制で労働させる事業(3項)
 ③ 非常災害時の時間外労働または農林、畜産・水産業、病院・保健衛生業および電話交換業務(4項)…

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