『OJT』の労働関連コラム

2023.08.24 【主張】
【主張】最賃増はリスキル促さず

 首都圏の高卒求人初任給が軒並み20万円台に達した。東京、神奈川の高校の協力を得て、来年3月卒の求人票を集計した本紙調査の結果である(=関連記事)。技術・技能系の全体平均が20万107円となったのをはじめ、営業系(20.7万円)、ドライバー職(20.6万円)、調理員(20.5万円)、販売・接客(20.4万円)などでも20万円を超えている。……[続きを読む]

2022.11.04 【書評】
【本棚を探索】第40回『制度はいかに進化するか 技能形成の比較政治経済学』キャスリーン・セーレン 著/濱口 桂一郎

四社四様の資本主義  著者はいわゆる「資本主義の多様性」学派に属する政治学者だが、本書は技能形成という切り口から英米独日という4カ国の資本主義の違いを浮彫りにするもので、労働研究者にとっても大変興味深い内容だ。  産業革命の先頭走者であるイギリスでは、中世のギルドが崩壊した後を埋めたのは熟練職人たちの職種別組合で、徒弟制に基づく供給規制で……[続きを読む]

2022.03.19 【書評】
【今週の労務書】『越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方』

OJTの限界を超える  本書は越境学習を、「ホームとアウェイを行き来することによる学び」と定義し、イノベーションを起こす人材を育てる方法論として紹介する。  従来の企業内OJTによる育成では、組織内での“同質化”が壁となり、全く新しい発想で新事業を立ち上げたり、組織内に変革をもたらしてくれる人材を育てることが難しい。そこで、留学や副業で心……[続きを読む]

2022.03.17 【主張】
【主張】意識転換し人材投資強化

 岸田政権が政策の柱に据えている「人への投資」を契機に、企業は人材育成への考え方を大きく転換すべきである。日本企業の人材育成投資は、世界と比較してあまりにも貧弱である。デジタル化やカーボンニュートラルが加速しつつある現在、人材育成を取り巻く環境が急速かつ広範に変化している。この流れに乗れなければ、企業も日本社会全体も再び長期停滞の渦に落ち……[続きを読む]

2021.09.10 【ひのみやぐら】
【ひのみやぐら】技能継承問題の切り札はAI

 現場における技能継承問題は、団塊世代の大量退職時代に浮き彫りになった。決定的な解決を見ないまま時間が経ち、いつの間にか「古くて新しい問題」になっているような気がしてならない。  いかに効率よく若手を育てるかは、頭の痛い問題だ。かつては、熟練技能者はたくさんいて、そのなかから「教え上手」や「世話やき」な人を選んでOJTでじっくり育成するこ……[続きを読む]

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