勤怠管理のシステム化へ/NTS丸の内社会保険労務士法人 代表社員 中島 丈博

2020.09.27 【社労士プラザ】
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NTS丸の内社会保険労務士法人 代表社員 中島 丈博 氏

 NTS丸の内社会保険労務士法人は、2020年4月1日に設立した新しい法人である。当法人が所属するNTS総合コンサルティンググループの特徴は、NTS総合税理士法人、監査法人アイリス、NTS総合弁護士法人、NTS総合社会保険労務士法人、NTS丸の内社会保険労務士法人、NTS総合司法書士法人で構成されるプロフェッショナル集団であり、様ざまな案件において各法人が協力し合い、総合的な分析・検討をすることで、プロフェッショナルサービスをワンストップで提供することを目的としていることである。

 当法人が設立された時期は、新型コロナウイルスの感染者が増加の一途をたどり、緊急事態宣言が出されるかどうか、そんな時期であった。連日の報道によって、雇用調整助成金といった世間一般的には知名度の低かった助成金が一躍有名となり、それに続いて助成金を申請代行する社会保険労務士の名前も世間に広められることとなった。

 企業においては感染防止対策の1つとしてワークスタイルの変革が求められ、テレワークを導入した企業も増えた。

 しかし、新しいワークスタイルを実現可能とするためには、従業員の勤怠管理の変革が求められたのも事実である。

 大企業においては、勤怠はシステムにより徹底的に管理されていることが多いため、テレワーク導入時にも困る企業は少なかったと思われる。しかし中小企業では手書きの出勤簿やタイムカードで管理している企業がほとんどであり、新たなワークスタイルを導入した際の勤怠管理が疎かになっているケースが少なくない。勤怠管理のシステム化は、企業に多くのメリットをもたらす宝のようなものと、私はクライアントに話している。

 勤怠管理のシステム化により「見える化」が実現し、企業における「法令遵守」「業務効率化」「コスト削減」といった3本柱に反映することが可能となる。さらに、国の支援も充実しており、補助金や助成金を利用し設定や運用準備までの費用をまかなうこともできる。

 私が日々業務を行う中で考えていること、それは、今の時代にクライアントが社労士に求めている役割とは何か、である。その役割は、ニーズを理解し、常にシンプルに考え的確に実行していくことである。令和の時代は、多くの分野でシステム化、AI化が加速して進むものと思われる。社労士の取り扱う業務にも、大きな流れとなってやってくるだろう。その流れにしっかり乗りながらクライアントのニーズに応えれば、新たなビジネスチャンスが到来すると考えている。

NTS丸の内社会保険労務士法人 代表社員 中島 丈博【東京】

【webサイトはこちら】
http://nts-msr.jp/

令和2年9月28日第3274号10面 掲載
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