作業構台に手すりを設けず送検 上野労基署

2016.07.11 【送検記事】

 東京・上野労働基準監督署は、墜落防止措置を講じなかったとして、建設業の㈲狩野ブロック工業(埼玉県八潮市)と同社取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで東京地検に書類送検した。併せて、同社に工事を発注した個人事業主も安衛法第31条(注文者の講ずべき措置)違反の疑いで書類送検している。

 平成26年10月、同社と個人事業主はビル改修工事を行っていた。屋上に張り出すかたちで設けた足場のことをいう作業構台を設置してコンクリート製のブロックを巻き上げ機で運搬していたところ、ブロックが落下して割れ、その破片が第三者の通行人の足に当たり骨折する災害が発生している。

 同労基署が調査した際に、作業構台が高さ2メートル以上の位置にあるにもかかわらず墜落防止のための手すりが設けられていなかったことが明らかになった。設置しなかった理由として、個人事業主は「作業する手間を惜しんだ。労働者本人が気を付けていれば問題ないと思っていた」と述べている。同代表取締役も「設置を求めることで関係性が悪化するのを避けたかった。また、個人事業主とは付き合いが長く、今回も設置しないだろうと思っていた」と話している。

【平成28年3月16日送検】

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