実習生に休日月1日しか与えず 残業代の不払いも 倉敷労基署が縫製業者を送検

2016.05.17 【送検記事】

 岡山・倉敷労働基準監督署は、技能実習生に対して賃金と残業代の一部を支払わず、休日も月に1度しか与えなかった縫製業を営む㈲デリーズ(岡山県倉敷市)と同社取締役を労働基準法第32条(労働時間)違反などの容疑で岡山地検に書類送検した。技能実習生からの相談により、違反が発覚している。

 同社は、中国人技能実習生5人との間で平成2512月1日~平成271023日までの間、時間外・休日労働の上限を定める協定(36協定)で残業時間を1日2時間、1カ月30時間、1年200時間としていたにもかかわらず、最長で130時間、1日3時間40分の時間外労働を行わせていた。26年1月12日~271010日には、週1日の法定休日を1月当たり1日程度しか与えていなかった。5人合計で延べ180日間の違法な休日出勤となっている。

 賃金と残業代の不払いも明らかになっている。平成2512月1日~27年8月31日までの間、岡山県内の最低賃金を下回る賃金だったばかりか、残業代についても1年目は1時間当たり400円、2年目以降は同500円としていた。1年目の残業代については、毎月支払わず、実習1年目が終了した時点でまとめて支払っていたことも明らかになっている。5人の支払い不足分は、賃金が3808845円、残業代が8471419円に達している。

 27年7月に、実習生から寄せられた相談から違法残業や賃金不払いが発覚した。同労基署は、10月に本社へ強制捜査を実施している。その中で、同年5月の定期監督時に、同社が「残業は一切させていない」と労働基準監督官に話したことや、その際に提出した出勤簿や賃金台帳が改竄されたものだったことが発覚している。

【平成28年3月25日送検】

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