団体交渉に臨む心構え/弁護士 荒瀨 尊宏

2016.02.15 【弁護士による労務エッセー】
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4 ドーンと構えればいい

 繰り返しになりますが、団体交渉を拒否しても良いことはほとんどありません。むしろ悪いことの方が多いです。ですから団体交渉の申入れを受けた以上、「どうやったら拒否できるだろうか。」などというセコいことを考えたり、細かいことに一々目くじらを立てず、「来るなら来いよ。」とドーンと構えて団体交渉に応じればいいと思います。

 その上で、

①主張すべきことはしっかり主張して妥結点を探る。

②使用者側に問題点や落ち度があれば真摯に受け止めて是正する。

③結果、労働環境や労務管理の不備が改善される。

 これが団体交渉の本来のあるべき姿だと思いますし、経営者も目指すべきところではないでしょうか。

 

荒瀨弁護士弁護士 荒瀨 尊宏
<略歴>
2004年11月 司法試験合格
2006年10月 第二東京弁護士会登録、「さくら共同法律事務所」入所
2010年7月 東京都労働委員会事務局(特定任期付職員として勤務、一時弁護士登録を抹消)
2012年7月 第二東京弁護士会再登録、「さくら共同法律事務所」復帰
2015年4月 「さくら共同法律事務所」のパートナーとなる

公式ウェブサイトはこちら→ http://www.arase-law.jp/

<著書>
『反社会的勢力と不当要求の根絶への挑戦と課題』(共同執筆、株式会社きんざい、平成22年)
知っておきたい合同労組・ユニオン対応の基礎と実践』(労働新聞社、平成25年)

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