地方から「理想の職場」を/いそがい社会保険労務士事務所 所長 礒谷(いそがい) 哲夫

2013.03.11 【社労士プラザ】

いそがい社会保険労務士事務所 所長
礒谷(いそがい) 哲夫 氏

 新潟県長岡市で開業し、8年目となる。創業時に掲げたコンセプトは、「東京と同レベルの高い技術力の人事労務コンサルティングサービスを地方において展開すること」である。このコンセプトの下に、開業時から一貫して、人事評価制度の構築、就業規則作成を軸とした人事労務管理コンサルティングを中心に活動を行っている。

 なぜ、創業時にこのようなコンセプトを掲げたか。当時は人事コンサルティングを手掛ける社労士は比較的少なく、特に地方においては、このようなニーズが充足されていないという仮説を立て、この分野に特化しようと考えた。

 この仮説は半分当たっていた。確かにニーズはあるが、人事評価制度や組織開発のコンサルティングは、東京のコンサルティング会社が受注するケースが多いのである。また、地方の企業が東京の社労士事務所に就業規則作成を依頼するケースも増えている。知合いの東京の先生も、人事制度や就業規則のコンサルティングで長野や九州へ出張し、精力的に活動している。このような話を聞くと、東京の先生に負けてばかりはいられない、と思う。東京の先生に負けないだけの情報力や技術力を持つと同時に、地の利を生かしたきめ細かい対応という強みを発揮して対抗しなければならない。そして逆に東京に打って出るくらいの気概を持ちたい。

 私たちの事務所がある長岡市は「米百俵の精神」が息づく町として知られている。戊辰戦争で城下が焼け野原となった長岡藩に、救援物資の米百俵が届いた。食事にも事欠く状況であるにもかかわらず、米を売却して学校建設の資金とし、多くの有能な人材を輩出した。この「米百俵」の故事は、今も町の人材育成の理念となっている。

 このように、地方にはそれぞれの地域の文化や魅力があり、その魅力を発信していくことが大事だと思う。「東京に負けない」というコンセプトをさらに一歩進め、地方の魅力を発信し、地方から日本の職場を変えていきたい。弊所では2010年に「理想の職場づくりの達人をめざす」という事務所のビジョンを打ち出した。安心してイキイキと愉快に働ける「理想の職場」を1社でも多く実現し、「地方の元気づくり」に貢献していきたい。

よつばワーク社会保険労務士法人 代表社員 礒谷(いそがい) 哲夫【新潟】

【公式webサイトはこちら】
http://yotsubawork.jp/

※タイトルの社名は連載時のものです。

ジャンル:
掲載 : 労働新聞 平成25年3月11日第2912号10面

あわせて読みたい

ページトップ