安全装置備えていないエレベーターで左足切断労災 近藤乳業を1年で2度目の送検 藤沢労基署

2017.04.10 【送検記事】

 神奈川・藤沢労働基準監督署は、安全装置を具備していないエレベーターを労働者に使用させたとして、近藤乳業㈱(神奈川県藤沢市)と同社執行役員を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで横浜地検に書類送検した。平成2810月、同社工場内で労働者が左足を切断する労働災害が発生している。

 被災者は、包装材を2階から1階へ下す作業を行っていた際に被災し、送検日時点では休業中だ。「エレベーターが故障し、不具合を点検しようとしているうちに誤作動で搬器が動き、搬器の天井と昇降路の2階出入り口の床に挟まれてしまったのではないか」と同労基署は推測している。

 法律では、搬器および昇降路のすべての出入り口の扉が閉じていない状態で、搬器が昇降しないよう安全装置を設置することが義務付けられている。エレベーターは10年ほど前に工場をリフォームした際に備え付けられたものだったが、当初から安全装置が備え付けられていなかった。

 同社は28年9月にも、同年1月に発生した配管点検中の死亡労災で送検されている(クレーム受け緊急点検中に死亡災害 墜落防止措置講じず送検 藤沢労基署)。前回は法人のほかに工場長が送検対象だったが、今回はその上司に当たる執行役員が処分されている。同労基署は、「前回は通常作業のなかでの労災だったが、今回は違法な状況を放置していたことにより発生した労災のため、より上の立場を立件対象とした」としている。

 前回の労災以後、安全対策を強化していたものの、エレベーターの危険性は見過ごされていた。

【平成29年3月23日送検】

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