新日鉄住金大分製鐵所で連続死亡事故 下請の2業者を書類送検 大分労基署

2017.02.28【送検記事】
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 大分労働基準監督署は、平成28年1~2月に新日鉄住金㈱大分製鉄所(大分県大分市)内で連続して発生した死亡労働災害に関し、労働安全衛生法違反の疑いで下請事業者などを大分地検に書類送検した。

【平成29年2月16日送検】

作業主任者選任せず安全体制に不備

 建設業の㈲福良工業(大分県大分市)と同社代表取締役は、同法第14条(作業主任者)違反の容疑で送検されている。28年1月に、吊り足場を組み立てていた労働者が高さ10メートルの位置から墜落して死亡する労災が発生していた。

 2次下請だった同社は、工場内の塗装工事に関する足場設置現場で、労働者に吊り足場の組立てを行わせる際に、「作業主任者の氏名およびその者に行わせる事項」を作業場の見やすい場所に掲示して周知させることを怠っていた疑い。

 同労基署による災害後の調査で違反が明らかになった。「現場に複数人作業主任者の資格を持つ労働者がいたが、誰が何を担当するかといった安全管理体制が構築できていなかった」と指摘する。

火傷防ぐ措置講じず

 新日鐵住金の構内下請だった製造業の九築工業㈱(福岡県北九州市)と同社現場管理者は、同法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで処分されている。平成28年2月、補修作業を行っていた労働者が、全身に高熱物を浴びて死亡する労災が発生していた。

 同社は労働者に、「真空槽」と呼ばれる銑鉄に炭素などを混合する高さ15メートルの装置内部の補修作業を行わせる際に、耐熱用防護服を着用させたり防護壁を設けるといった、高熱物飛散・流出によるやけどを防止するための措置を講じなかった。

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