安全スタッフ 10月1日号 2099号
特集
酸欠の被災者が20年で347人に
酸素欠乏症・硫化水素中毒は致死率が高く非常に危険といわれるが、換気や作業環境測定に加え、呼吸用保護具などの措置を適正に施せば発生を防ぐことは可能だ。それにもかかわらず、平成がスタートしてから20年間で酸欠による被災者が347人、硫化水素中毒での被災者が143人となっており、毎年確実に発生している労働災害といえる。酸欠事故が発生した場合、救出しようとする人が巻き込まれる二次災害が大きな特徴で、災害件数を底上げする結果にもなっている。本誌では、酸欠による災害防止対策を中心としつつ、いったん発生すると多数の中毒者が出る可能性の高い一酸化炭素中毒にも触れた。
ニュース
上位20判決の平均は1億円
過労死など労働災害問題を取り扱う労災問題研究所(稲垣昭雄所長)が2009年現在の労働災害・職業病関係の民事損害賠償における高額判決・和解額の実態を調べたところ、上位20事例の平均額が初めて1億円を超えたことが分かった。最も高額だった1億9800万円の事案など上位の多くは過労死や過労自殺によるもので、過労死・過労自殺だけの集計でも平均は1億円に近い額となっている。賠償額も近年は高額傾向にあり、労災判決の上位20事例中13事例は2000年に入ってからのものだった。
別冊付録
災害事例に学ぶ・下
建設業労働災害防止協会香川支部が県内で発生した労働災害を絵入りで解説し、発生原因、再発防止対策を示した。災害事例をリスクアセスメントのデータベースとして使えるとともに、作業別KYシートと組み合わせて現場教育に使いやすいKY訓練の教材となっている。今回は、高所作業車の作業、重機近接作業および用途外使用での作業、揚重作業、梯子作業、低層住宅・屋根作業、低層住宅作業での災害事例を紹介。
■ニュース
・CO中毒増加受け飲食店に災防要請 東京労働局
・外部作業者の被災防止へ 国交省 船舶内事故防止検討会を設置 関係機関と連携し安全マニュアル
・安衛ノウハウ共有化図る 建災防 45周年全国大会を開催
・カウンセリングに約7割が差別意識 日本産業カウンセラー協会
・不況の影響で将来不安急増 労働者健康福祉機構
・木建現場の足場6割で違反発覚 茨城労働局
≪ニュースクリップ≫
・工場建築現場を局長パトロール 埼玉労働局
・メンヘル問題に積極的な参加を 東京・産業保健フォーラムIN TOKYO 2009
・安全文化定着へ推進大会を開催 東京・中央労基署
・ガス溶断は火花に注意 建設現場の火災相次ぐ 東京・中央労基署
■道しるべ
心の治療 薬への注意・関心を
■安衛法・はじめの1歩 第42講
労働者の健康障害を防止するための措置4
/国際産業労働調査研究センター 代表 木村大樹
■労働基準監督官の目
当り前のことをまじめに
/愛知・名古屋東労働基準監督署 署長 杉浦 誠
■企業経営とメンタルヘルス 第19回
管理監督者教育/本田技研工業(株) 本社人事部
安全衛生管理センター 臨床心理士 博士(医学) 小林由佳
■社労士が教える労災認定の境界線 第66回
連日の残業のなか代表者1人で作業中にプレス機で指を切断
/川口人事労務総研 職員 草島 英介
■建設業の労働災害事例 第130回
マンホール内に土砂が流入し生き埋めとなる
■安全衛生基礎固め 第19回
内部監査の実施1
/山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室栄三
■トピックス
建設労務安全研究会 労働局署トップと安全巡視 山形・留山川ダム工事現場
■マベリック式健康管理のススメ No.9
食欲が増す秋
/(株)マベリックトランスナショナル 研究開発担当マネージャー 原田純子
■実践!建設現場の安全衛生管理 第29回
労働災害の予防対策/安全衛生教育 講師 田村日出男
■安全十字クロス 第43回
■走れ!安全くん 第9話
安全衛生課としての船出/画・松沢秀和
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.90
綾瀬市シルバー人材センター事件 高齢作業者に対する健康保護義務
/弁護士 外井浩志
■送検事例
元請けが現場の連絡調整怠る
■実務相談室
<労安> 産業医と連携を図りたい 衛生管理者の役割は?
<労基> 解雇通知書を請求された 有期契約期間の満了
<健保> どこの都道府県率適用か 退職後に任意継続手続き
<厚年> 障害悪化して年金出る? 1年6カ月時点で対象外
<雇保> 被保険者資格確認したい 手続きされたか不安
<交通> 申告うそと保険金を拒否 社有車の修理費を請求
<衛生> 保護具の着用は無意味? 粉じんマスクや耳栓効果
■安全・衛生マンの労働法令ファイル
新型インフルエンザガイドライン


