安全スタッフ 6月15日号 2116号
特集
低所作業でも危険度は同じ
墜落・転落災害というと、高所作業を伴う建設業がすぐ頭に浮かぶ。確定した平成21年の労働災害発生状況では、墜・転落289人のうち建設業が147人と圧倒的だが、製造業も32人と墜・転落の数字を底上げしている。本誌では、比較的低い場所での作業が多い製造業の墜・転落災害をみてみた。この分野の専門家の中央労働災害防止協会関東安全衛生サービスセンターの中野洋一安全管理士に製造業で使用される脚立などの用具使用の注意点とポイント解説を、(社)日本労働安全衛生コンサルタント会の後藤博俊専務理事に災害事例と再発防止策を述べてもらった。
トップ&キーマンいんたびゅう
研究会活動通じ人材の育成も
大手・中堅ゼネコンと専門工事業者団体等で組織する建設労務安全研究会(略称・労研)のトップが交代し、新体制での活動がスタートした。新理事長には前田建設工業の加藤正勝安全部長、副理事長には竹中工務店の小島政章安全環境本部長、錢高組の石見浩司安全環境部長が就任し、現場の実情を見据えた災害防止・労務管理対策の追究と人材育成に取り組んでいく。
トピックス
災害事例をアニメで再現
東京電力(株)は、「過去の災害事例に学ぶ 安全確保アニメーション」を平成17年から制作し、電力保安通信工事での類似災害防止の教育ツールとして活用している。実際に起きた災害を事故関係者から話を聞いて再現し、経験の少ない作業員にも理解しやすいようアニメにしたもの。電柱からの墜落事故や感電災害といった労働災害や公衆災害を紹介した「人身災害」のほか「設備事故」「ヒヤリハット」「KYT」の4部構成で全54話となっている。感電して痺れた音、人が落ちる音、叫び声などの音をリアルに表現し、災害のリアル感を出しているのが特徴だ。
■ニュース
・船舶内作業でマニュアル 国交省 危険性高い10作業を対象に 「危険物の滞留」に注意!
・昨年の休業災害が10万5728人で確定 厚労省
・高血圧啓発へセミナー開催 日本高血圧協会
・メンヘル不調の把握義務化へ 厚労省 定期健診で項目追加を検討 生越委員「解雇多発」懸念
・受動喫煙防止を安衛法で義務に 厚労省
・健診の有所見率が過去最高51.6%に 大阪労働局
・建設業者の半数に法違反が見つかる 福井労働局
■道しるべ
短時日災害 看過できぬ死亡例多発
■ズームアップ
水素ガスの処理を怠る 大阪労働局 化学工場を書類送検 4人死亡した爆発災害で
■事故災害に科せられる刑事罰 第12回
公判手続き 証人尋問に向けリハーサルを
/高下謹壱法律事務所 弁護士 植田 浩
■社労士が教える労災認定の境界線 第83回
電気工事士が勝手に時間外で作業、脚立から落ち右足を骨折
/中小企業福祉事業団幹事 尾崎社会保険労務士事務所 所長 尾崎 明子
■建設業の労働災害事例 第142回
芝刈り機で坂道を下降中、逸脱し下敷きとなる
■ドキュメント!メタボ指導―腹山課長の半年間― 第2回
初回面接を受けるの巻1
/(株)マベリックトランスナショナル 管理栄養士 小澤 絵美
■深く知れば知るほど…型別災害 第12回
高温・低温物との接触 専門性の高い職場は要注意
/古澤社会保険労務士事務所 特定社会保険労務士 所長 古澤 和哉
■ヤッテマスカ通信 No.12
酸欠などの災害防止を真剣にヤッテマスカ?
■安衛法・はじめの1歩 第59講
危険性・有害性等の調査等1
/国際産業労働調査研究センター 代表 木村大樹
■安全・衛生マン喜怒哀楽
RAからOSHMSへ
/労働安全コンサルタント 鈴木 武男
■アンゼン・わーど 第12回
■走れ!安全くん 第17話
安全問題児の解決法探し/画・松沢秀和
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.107
JR西日本(受動喫煙)事件 大阪地裁平成16年12月22日判決
禁煙措置の請求と作為義務/弁護士 外井浩志
■建設現場―最新ポスターかたろぐ 最終回
みんなで進めようKY活動
■実務相談室
<労災> 業務上疾病追加の影響は 保険給付受けやすくなる!?
<労基> 試用含め平均賃金計算? 期間満了後まもなく被災
<健保> 支払基礎日数は何日に? 月平均労働日数で欠勤控除
<厚年> 70歳以上の加入認めるか 被保険者資格継続を希望
<障雇> 業種ごとの除外率変更? 障害者雇用制度が改正に
<交通> 検察審査会へ申立てたい 不起訴処分に納得いかず
<安全> 事故調査結果生かしたい 効果的な実施方法教えて
■イチからカクニン安衛法
作業環境測定士 試験・講習・登録が必要


