安全スタッフ 6月1日号 2091号
特集
ヒューマンエラーはなぜなくならない!?
「事故のおよそ60~80%がヒューマンエラーというのが相場になっている」――。ある有識者の見解だが、学界ではヒューマンエラーについて盛んには研究・教育がされていないという。「人間のうっかり、ぼんやり」を根本とするため、自然科学のように方程式に当てはめて考えることができないのが理由のようだ。こうしたことから産業界では、現場から得た報告・事例などに数多いとはいえない学説を引用しながら、独自のヒューマンエラー対策を行ってきた。本誌では、人間がミスを犯しても事故・災害にならない設備・装置のハード面の整備を大前提としつつ、なくならないヒューマンエラーを少しでも減少させる方法を探った。
ニュース
足場のチェックリスト示す
厚生労働省は、わく組み、単管など足場の種類ごとに安全点検を行うためのチェックリスト例を作成した。建てわくや手すり、交さ筋かいの取付け状態や取りはずしの有無など、点検内容を例示するとともに点検表作成上の注意点を説明している。厚労省は4月24日、「足場等からの墜落等に係る労働災害防止対策の徹底」として建設業労働災害防止協会や(社)全国建設業協会など14の関係団体へ墜落防止対策を求め、事業場で使用する足場に合わせた点検表を作るよう要請。点検の確実な実施とともに墜落災害を防止するための「より安全な措置」として、わく組み足場での上さん設置など規則以上の措置を講じることも促している。
別冊付録
「被災後の生活実態」が教える災害の怖さ
労災発生後の生活実態を知ってもらうため、労災年金福祉協会・労災年金相談所の相談員、ケアサポーター、看護師の巡回相談、訪問相談の模様と被災者側の肉声をレポートした、本誌記事「支え、支えられ」(連載は終了)を小冊子に再編集。全国安全週間の諸行事の場で、語り聞かせていただきたい。
■ニュース(その他)
・上肢障害の支給が8年で倍 厚労省 認定基準見直しへ件数を比較
・医師会と連携し対策強化 大阪労働局 熱中症予防へ協議会
・専門工事業者の6割 リスクアセスを実施 建災防が調査
・解体工事業者へ石綿対策を要請 足立労基署
■道しるべ
被災の〝後遺症〟 悲惨な実態知るべき
■安衛法・はじめの1歩 第三十四講
作業方法から生ずる危険を防止するための措置2
/国際産業労働調査研究センター 代表 木村大樹
■企業経営とメンタルヘルス 第11回
復職後の支援/本田技研工業(株) 本社人事部
安全衛生管理センター 臨床心理士 博士(医学) 小林由佳
■社労士が教える労災認定の境界線 第58回
保育士が体勢を崩した乳児の転倒を防ごうとして右腕を負傷
/中小企業福祉事業団幹事 倉島社会保険労務士事務所 所長 倉島 進
■建設業の労働災害事例 第125回
掘削溝内で床均し作業中、土砂崩壊で生き埋めに
■安全衛生 基礎固め 第11回
企業に求められるCSR1
/山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室栄三
■トピック・人物探訪
厳しいけれど温かい… 会長の抜き打ちパトロール (株)サンコウ・中井信明会長
■労働基準監督官の目
勇気ある決断でリスク回避を/群馬・中之条労働基準監督署 署長 佐藤 敏夫
■マベリック式健康管理のススメ No.1
いまや投資の対象に/マベリック トランスナショナル
■実践!建設現場の安全衛生管理 第22回
就業の制限2/安全衛生教育 講師 田村日出男
■安全十字クロス 第35回
■走れ!安全君 第5話
初めての労働者死傷病報告/画・松沢秀和
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.82
三菱電機サービス事件(上) 精神疾患者の自殺に対する損害賠償
/弁護士 外井浩志
■送検事例
現場に誘導者を配置せず
■実務相談室
<労災> 障害状態の証明が必要か 等級該当を判断するには
<労基> 時間外の限度に含めるか 法内残業で1日30分
<健保> 過半数同意で任意加入? 個人経営の適用除外業種
<厚年> 長期加入者の特例教えて 何歳から年金満額出るか
<雇保> なぜ賞与反映されないか 失業した際の賃金日額
<交通> 示談後の治療費も請求? 賠償額を大幅にオーバー
<安全> 安全靴の必要な理由は? 若者が履きたがらない
■安全・衛生マンの労働法令ファイル
ビル建築に伴う労働災害防止対策


