安全スタッフ 4月15日号 2088号
特集
墜落災害防止の決め手はやっぱり設備
建設業で非常に神経を使うのが墜落・転落災害。墜落・転落は人的ミスが指摘されるが、鉄建建設(株)ではたとえヒューマンエラーが発生したとしても、設備や機械のハード面から墜落させない手法を採用している。現場での苦い経験や社員からの多数の提案から「完全固定の単管ブラケット一側足場端部手すり」「すき間のできない養生メッシュシート」「安全性が確保された型枠昇降用移動はしご」に加え、設備設置前の災害を防ぐ「誰がみても分かる立入り禁止表示テープ」などアイデアが盛りだくさんだ。一度ハード面を強化すれば、そのぶんソフト面のヒューマンエラー対策にも力をかけられそうだ。
ニュース
労災かくし撲滅へ懇談会開く
東京、大阪など主要労働局は年度末の2~3月、労災報告の適正化に関する労使懇談会を開催した。昨年に厚労省が出した通達を受けて、地方で労使からの意見を収集する目的で開いたもの。労災かくしの多くみられる建設業者からは、元請けへ配慮して報告を怠るケースがあることを指摘。受注に影響を及ぼさない雰囲気づくりが必要とする意見が出ている。小規模事業場では重層下請けによる情報の伝達不足など理解に欠ける面があるとして、周知を促進すべきとの声も上がった。愛知労働局では社内ホットラインによる対応や社員教育による啓発活動など事業場での取組みも紹介された。
ズームアップ
Ⅲレベルに「いじめ」追加
厚生労働省は、職場でのストレスが原因となって発生するうつ病など精神障害の業務上外判断について、検討会(本誌2月1日号既報)の最終会合を開き、心理負荷評価表の見直し案を固めた。ⅠからⅢレベルで評価される心理的負荷について、最も大きい「Ⅲ」に「ひどい嫌がやせ、いじめまたは暴行を受けた」を加えている。また負荷強度Ⅱでは、「違法行為を強要された」「職場で顧客や取引先から無理な注文を受けた」など現在の社会情勢を反映した項目が新規追加となった。
■ニュース(その他)
・予想より難しくない? 中災防 リスクアセス普及状況を調査
・新たに3社をコスモス認定 建災防 安衛活動の実績踏まえ
・事業用自動車 事故死者数半減へ総合プランを示す 国交省
・作業環境評価基準に係る管理濃度改正で一部適用を延期 厚労省
■道しるべ
建設新入社員 〝教材不足〟解消へ
■安全・衛生マン喜怒哀楽
職人を「一人にしない」
/前田建設工業(株)関西支店 安全統括マネージャー 山下一彦
■統計資料
平成20年における労働災害発生状況 平成21年3月速報値
■安衛法・はじめの1歩 第三十一講
電気などによる危険を防止するための措置1
/国際産業労働調査研究センター 代表 木村大樹
■企業経営とメンタルヘルス 第8回
アルコール依存(その2)/JFEスチール(株) 東日本製鉄所
労働人事部 臨床心理士 博士(医学) 小林由佳
■建設業の労働災害事例 第122回
浴室の塗装作業中、有機溶剤中毒となる
■社労士が教える労災認定の境界線 第55回
建物と点検中の除雪機に挟まれ死亡
/大宝労務安全研究所 所長 大田吉宝
■特別寄稿
安全にやり過ぎはない リスクへの対策確立を
/東北地方整備局 企画部 技術管理課 課長補佐 及川修一
■安全衛生基礎固め 第8回
教育の効果と動機付け
/山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室栄三
■こちらメタボ解決カンパニー その22
特定健診導入から1年/マベリック トランスナショナル
■実践!建設現場の安全衛生管理 第19回
協力会社の選定/安全衛生教育 講師 田村日出男
■安全十字クロス 第32回
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.79
フナツ産業事件 見習社員の被災と過失相殺/弁護士 外井浩志
■送検事例
虚偽の報告で不正受給
■イチからカクニン安衛法
計画届の審査制度 技術面で検討加える
■実務相談室
<労安> 交通災害防止指針教えて 〝改善基準告示〟もあるが
<労基> 勤務実績で年給与える? 不規則勤務のパート社員
<健保> 被保険者証ないが給付!? 同居父母の扶養に入る予定
<厚年> 繰下げ時のメリットは? 65歳達するが報酬高額
<障雇> 雇用率算定で特例創設か グループ適用制と違いは?
<交通> 好意同乗で賠償額減額か 友人がミスした自損事故
<安全> 簡単にリスク算出したい どんな「指標」が適切か


