安全スタッフ 12月15日 第2152号
特集
危険への感覚300人が共有
危険への感受性を高める体感教育を導入する企業が、最近では増えている。多くみられるパターンは、数人から数十人単位でグループに分けて項目別にローテーションで回っていく教育がほとんどだが、電源開発(株)が毎年2回実施している「災害模擬体験学習会」は規模が300人とそのスケールに圧倒される。構内で働く協力会社の作業者およそ300人が同日、同時刻にそして同時に危険への感覚を共有できる意味は大きい。職場でヒヤリ・ハットがあった場合など「あの学習会で体験したことが起こったかもしれない」といった共通認識ができているからだ。11月10日に学習会があると聞いたので広島に飛んだ。
ニュース
除染作業で線量管理を義務化
厚生労働省は、土壌などの除染作業に労働者を従事させる事業者へ、放射線被ばく線量の管理を義務付ける。電離放射線障害防止規則では管理区域を設定した線量管理を規定しているが、東日本大震災の影響で起こった土壌汚染では線源が管理できない状況にあることから、新たな規則で対策を講じるかたちだ。専門家検討会では、作業場所の平均空間線量率が2.5μSv/h(マイクロシーベルト毎時)を超える区域を測定の対象にするとしており、作業員それぞれに線量計を持たせて外部被ばく線量を把握するとともに内部被ばく線量の測定も実施。来年1月1日に新たな規則とガイドラインを施行する予定で、作業前に労働基準監督署への作業着手届提出、放射性物質の量や粉じん濃度などに応じた適切な保護具の使用、特別教育の実施なども盛り込むとしている。
トップ&キーマンいんたびゅう
安全・健康への備えはプロとしての〝仕事〟
協力業者ぐるみで健康確保に取り組んでいるとび・土工工事専門業の(株)伊藤組。体が資本だからと黒田健善社長は気負いなく語るが、その心底には厳しいプロ意識がある。「ケガ防止や病気予防への備えを怠らないのも職人の仕事のうち」というのだ。
■ニュース
・安衛関連資格の実務要件を変更 厚労省
・労災多発で“警報”発令 茨城労働局 休業災害が昨年より130人増加 発注機関へ協力求める
・高齢者の災防テーマに安全衛生研修会を開く 全国低住協
・墜落災害をストップ! 水戸では安全宣言運動
・安全性向上へ改善事例発表 全建
・化学物質管理で性能要件導入へ 厚労省
・緊急署長会議開く 大阪労働局 死亡災害が急増
・災害防止団体の業務改善を提言 厚労省改革委
・有所見率改善の取り組みは低調 神奈川労働局
・産業保健スタッフが地域の枠を越え交流 第1回連絡会開く
■道しるべ
潰滅の年 心に留めたい「想定外」の空しさ
■スポット
リスクアセスメントを添削 現場に出向きシート作成 建設業者へ“完全定着”図る
/秋田・大曲労基署
■KY演習 危険はどこに潜んでますか? 最終回
状況:「建物の解体工事です。重機を使ってコンクリート壁を壊しています」
/監修:山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室 栄三
■送検事例
元請けぐるみで労災かくし
神奈川・神奈川労働局
■社労士が教える労災認定の境界線 第119回
工務店の大工がチェーンソー作業中に右肩関節を負傷
/中小企業福祉事業団幹事 小田和男社労士事務所 所長 小田 和男
■建設業の労働災害事例 第168回
住宅の屋根雪降ろし作業中、雪とともに墜落する
■腹山課長 健康生活への道 第14話
忘年会の時季です!の巻
/(株)マベリックトランスナショナル
管理栄養士 健康運動指導士 竹内 夕美子
■うんちく歳時記 最終回
冬の星空
/建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
■イラストで学ぶリスクアセスメント 第18回
一酸化炭素中毒の災害防止
/中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター
安全管理士 中野 洋一
■産業カウンセリングの現場から 第14回
“丸写し”で大丈夫?
/ひさの社会保険労務士事務所 所長 久野 亜希子
■安衛法・はじめの1歩 第95講
病者の就業禁止と健康保持増進のための措置
/国際産業労働調査研究センター 代表 木村 大樹
■アンゼン・わーど 最終回
/出題:正木 ノリオ
■走れ!安全くん 第35話
そのヘルメット大丈夫ですか
/画:松沢 秀和
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.143
株式会社ハヤシ事件 福岡地裁平成19年10月24日判決
損益相殺についての判断
/弁護士 外井 浩志
■2011年 本誌掲載の主な内容
■実務相談室
2011年掲載内容


