安全スタッフ 11月15日号 2102号
特集
冬季災害をもっとよく知ろう
気象条件に大きく左右されるもののひとつとして、冬季の労働災害がある。雪下ろし作業時の屋根からの墜落、通路・作業床の凍結や積雪による転倒、路面凍結や降雪のため視界不良を原因とした交通災害などに加え、一酸化炭素中毒と多岐にわたる。比較的地域が限定される労働災害といえるものの、降雪量の少ないところでも路面凍結による転倒なども十分に考えられるため、「対岸の火事」とはいわず、冬季労働災害をよく知ってもらいたい。
ニュース
脳・心疾患の認定作業が円滑化
厚生労働省の労働基準法施行規則第35条専門検討会は、現在同規則別表の中で労災認定の際の具体的疾病として例示している項目に、脳内出血、心筋梗塞などの脳・心臓疾患と心理的負荷による精神障害を加える方針を固めた。両疾病はこれまで「その他の業務に起因することの明らかな疾病」として扱われていたが、労災の認定件数が高水準で推移していることや疾病との因果関係が明らかになったことを背景に、新たに例示することとなった。これにより、疾病が発生した場合に労働者が気づきやすくなるとともに、認定作業がより円滑になるとみられている。厚労省では今年中に報告書をまとめ、来年4月の規則改正を目指す考えだ。
トピックス
安全最優先する風土定着を
68回目となる全国産業安全衛生大会が10月21~23日にさいたま市で開催された。大会安全宣言では「働く人の安全と健康を最優先する企業風土を定着させることが重要」と、厳しい経済状況のなかでの安全衛生確保を確認。2日目からは市内の会場で11の分科会が開かれ、全国から集まった安全衛生担当者たちが先進企業の事例発表に熱心に耳を傾けた。KYTとの融合など、リスクアセスメントを管理的手法としてだけでなく、現場の安全活動とリンクさせて運用するなど、企業が工夫して安全に取り組んでいく事例がみられた。分科会で行われた発表の様子をピックアップしレポートする。
■ニュース
・死亡災害増加で緊急対策を実施 石川労働局
・研究発表参考に現場の力を向上 中央労働災害防止協会
・下請けへ配慮も評価対象に 国交省 運輸安全マネジメントの内容を強化 無理な運行依頼を抑制
・機械指針の認知 小規模では低調 愛知労働局
・専門工事業者の交流図る 東京・中央労基署
■道しるべ
RA事例 試してみない手はない
■統計資料
平成21年における労働災害発生状況 平成21年10月速報値
■安全・衛生マン 喜怒哀楽
野球にみるチーム像/岩田地崎建設(株) 安全品質環境部長 佐藤 敏隆
■特別寄稿
精鋭15人の動き間近に 全国玉掛け安全競技大会をレポート
/(社)日本クレーン協会長崎支部 主幹 林田一英
■安衛法・はじめの1歩 第45講
労働者の健康障害を防止するための措置7
/国際産業労働調査研究センター 代表 木村大樹
■企業経営とメンタルヘルス 第22回
職場のいじめ/本田技研工業(株) 本社人事部
安全衛生管理センター 臨床心理士 博士(医学) 小林由佳
■社労士が教える労災認定の境界線 第69回
長時間労働の結果、うつ病と診断されその後入水自殺に
/中小企業福祉事業団幹事 小田和男社労士事務所 所長 小田 和男
■建設業の労働災害事例 第132回
排水管を敷設中、土砂崩壊により生き埋めとなる
■安全衛生基礎固め 第22回
腰痛を防止するためには2
/山室ウェルビーイングコンサルタントオフィス 所長 山室栄三
■マベリック式健康管理のススメ No.12
診断結果に向き合う
/(株)マベリックトランスナショナル 研究開発担当マネージャー 原田純子
■実践!建設現場の安全衛生管理 第32回
工事完了後の業務1/安全衛生教育 講師 田村日出男
■安全十字クロス 第46回
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.93
フェルト製造会社事件 外国人労働者の〝異常行動〟に対する判断
/弁護士 外井浩志
■送検事例
虚偽内容を記載して報告
■実務相談室
<労安> 安衛運動を活性化したい 団交と比較し熱心さ欠く
<労基> 半年間の時間外限度は? 3カ月120時間を2倍か
<健保> 出産一時金の申請不要か 現物給付化されたと聞く
<厚年> 再婚者に遺族年金支給? 先妻との子へ毎月仕送り
<徴収> メリット制はいつ適用か 雇用労働者数の算定方法
<交通> 兼務役員の損害賠償は? 営業できず売上げ減少
<安全> 監督者が負う責任教えて 帽子の線はダテじゃない!?
■イチからカクニン安衛法
登録機関による個別検定 小型ボイラー等4種が対象


