安全スタッフ 11月1日号 2077号
特集
ヒューマンエラー防止で新アイデア公開・上
労働災害防止を図るうえで、ヒューマンエラーに着目し考えていく取組みは「有効打」といえる。建災防神奈川支部相模原分会ではユニークで画期的なヒューマンエラー防止対策集をまとめた。ヒューマンエラーを「思い込み」「省略」「慣れ」など12分類し検証と対策を試みたり、「故意」と「過失」を分かりやすく定義した。さらには「ぬの法則」というコロンブスの卵的発想で発見・採用するなど新しいアイデアが盛り込まれ、ヒューマンエラーそのものへの興味をそそる。今号と次号にわたって、大野則夫さんに独自のアイデアと理論を公開してもらう。業種を越えて「使える」対策集といえる。
ニュース
53物質で変異原性認める
厚生労働省は、昨年12月27日から今年6月27日までに名称を公表した1039件の新規化学物質のうち、強い変異原性が認められたとして新たに53物質を作業環境管理が必要な物質に追加した。対応が必要となるのは、事業者から製造と輸入の届出があった物質の一部で、医薬品や電子部品、着色インキなどを製造する用途で使われているものが多い。同物質による健康障害を防止するため、局所排気装置の設置などによる作業環境の整備や該当する化学物質を扱う作業者へ対する衛生教育など、指針に沿った措置を講じるよう関係団体へ周知を要請している。
特別寄稿
セルフケアのすすめ 「本来の自分」を知ろう
我が国では、自殺者が年間3万人を超えるようになり、職場を見てもストレスによって潰れていく人が後を絶たない。平成12年8月、労働省(現・厚生労働省)は「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」を発表して「セルフケア」の必要性を説き、「労働者自身が、ストレスに気づき、それに対処すること」がメンタルヘルスケアの基本とされた。それから8年が経過した現在、セルフケアに関心を示す事業場は極めて少なく、多くの人は、ストレスに気づくことができなかったり、その方法(ストレス対処法)が分からなかったりして、セルフケアができない状態にある。セルフケアを誰でも容易に行えるようになれば、当人はもとより、家族の方々にも、所属事業場にも計り知れない利益がもたらされるだろう。真実、我が国の自殺者も大幅に減少するのではないだろうか。このような願いを込めて、執筆する。
執筆:救急法&メンタルヘルス研究会 代表 浅見自生
■ニュース(その他)
・現場ごとの中止基準を強化 国交省 局地豪雨事故対策へガイドライン
・荷役作業の〝腕〟競う 陸災防 フォーク競技大会開く
・過労発生事業場のズサンさ浮き彫り 東京労働局
・木建工事現場約6割で違反 青森労働局
■道しるべ
疾病補償 対応用に新手引書
■あなたの職場のここがマンネリ! 第21回
「基本の安全」が守れない落とし穴/災害予防研究所 所長 中村昌弘
■安衛法・はじめの1歩 第二十一講
安全・衛生委員会1/国際産業労働調査研究センター 代表 木村大樹
■安全・衛生マン 喜怒哀楽
ステッカーに副次効果も
/(株)ユアテック 電力本部 土木建築部 安全・品質管理G 部長 橋田國男
■ニッポン列島 9月の事件簿
■メンタルヘルスカウンセリングルーム 第21回
強迫性障害/日本産業カウンセラー協会
■社労士が教える労災認定の境界線 第44回
営業社員と技術者が口論となり殴り合いに
/滝口社会保険労務士事務所 所長 滝口修一
■相談にみる化学物質被害の実態 第11回
職業性アレルギー
/東京労災病院産業中毒センター センター長 圓藤陽子・医師 小川真規
■こちらメタボ解決カンパニー その11
メタボリックドミノ/マベリック トランスナショナル
■実践!建設現場の安全衛生管理 第9回
現場責任者の使命と職責1/安全衛生教育 講師 田村日出男
■安全十字クロス 第21回
■裁判例が語る安全衛生最新事情 No.68
松藤商事事件 被災労働者の過失割合/弁護士 外井浩志
■送検事例
屋根上の墜落防止措置怠る
■安全・衛生マンの労働法令ファイル
「2009 年問題」への対応について
■実務相談室
<労災> いつの管理区分で請求か
<労基> 10日付与から1年計算?
<健保> 入院日が〝待期1日目〟か
<厚年> 短期・長期要件の違いは
<雇保> 再就職手当を受給したい
<交通> 休業損害打切りは妥当?
<安全> 絶縁検査の必要はあるか


