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労働新聞 6月21日 第2781号

ニュース

有期労働を「多様な正社員」に――厚労省研究会 

厚生労働省は、今後5年程度の間に重点的に実施すべき対策を明記した雇用政策研究会報告を6月中にまとめる予定だ。人口減少が急速に進む状況にあって、社会の持続可能性を高める雇用システムのあり方を提起するもので、雇用量の拡大、雇用ルールの整備、トランポリン型社会の実現の3つの課題に取り組む必要があるとしている。雇用ルールの整備では、これまでの非正規雇用に対する考え方を改めて、一部を「多様な正規雇用」に位置付ける必要があるとした。

産業デザイン分野にスキルスタンダード――東京都

東京都は、製造業などで産業デザインに携わる人材の効果的な育成を後押しするため、業務遂行に必要となる能力(合計213項目)を明らかにした「産業デザイン分野における東京版スキルスタンダード」を作成した。役割や能力の大きさなどに応じて職種(キャリア)を6段階にレベル分けするとともに、各キャリアに到達するための道筋(キャリアパス)を提示した。キャリアごとの必修能力も明確化している。

〝労務点検会〟を本格始動へ――三田労基署

東京・三田労働基準監督署(加藤鎭署長)は今年度、申告・相談件数の急増に対処するため、企業の担当者が自社の書類・帳簿などを自己点検する「労務管理点検指導会」の開催を本格化させる。東京労働局のホームページなどで参加企業を募り、監督官指導の下、就業規則などの改善に取り組んでもらう。申告・相談が最も多い飲食店に対しては、警察・保健所を通じた法令周知を強化する。

労組

林業への指導強化・「特別教育」の充実求める――厚労省に森林労連

森林労連(河田伸夫中央執行委員長)は6月7日、安衛法に基づく林野作業に関連した特別教育の充実などを厚生労働省に要請した。昨年の死傷災害が全産業のうちで唯一、前年比増加したのを受けたもので、災害発生後の事業停止なども視野に入れた指導徹底や、機械メーカーへの安全表示指導も強く求めた。教育の充実に理解を示した同省だが、林野庁と連携した指導継続に発言を止めた半面、現在作成中の「作業の危険性評価標準モデル」を広める考えを示した。今秋以降、指導を強化する方針だ。

賃金

正社員男性のピーク50~54歳42万円に――厚労省・雇用形態別賃金

厚生労働省の雇用形態別賃金調査(平成21年賃金構造基本統計調査の一部)によると、男性・一般労働者の所定内給与額のピークは、正社員・正職員が50~54歳42万3,600円、正社員・正職員以外が45~49歳23万8,400円だった。それぞれの20~24歳の水準を基準とすると、正社員が2.09倍となるのに対し、非正社員は1.36倍にとどまっている。

追跡レポ

「職場まるごとコーチング」を展開――中部電力

中部電力(株)(愛知県名古屋市、三田敏雄社長、従業員1万6,266人)では、2008年度から、社員にコーチング文化を根付かせるために、選ばれた4つの職場で3年間の試行プログラムとして「職場まるごとコーチング」を実施し成果を挙げている。1年目の研修などを通したスキル定着期に続き、テーマの達成に向け、毎朝違うペアによる3分間コーチングなどの実践を通して定着を図る2年目が終了。3年目以降は、互いに認め合う風土、働きがいのある職場が“自走する”組織への変革をめざす。

人事学望見

計画年休を利用した夏休み

労働者各人が保有する未消化年次有給休暇のうち5日を超える部分については、労使協定をを締結することによって、使用者が一方的に付与する形式になる計画的付与を履行することができる。5日以上としているのは、私傷病など欠勤を避け、個人的に利用することを想定したもの。計画的付与が登場したのは、年休消化率が5割前後に低迷し、時効消滅に至るケースが毎年繰り返されているからだ。計画的付与の利用率が高いのは夏休み。前後の会社休日、間に所定の夏休みそして2~3日の計画的付与を挟むと、10日前後の大型連休が完成する。この場合問題は新入社員などまだ権利の発生していない社員の扱い。行政解釈では、使用者の責めによる休日として6割以上の休業手当の支給を求めている一方で、労務管理上は賃金カットすることなく100%支給の特別休暇を勧めている。

実務相談

年休計算で代替休暇の扱いは?

60時間を超える時間外が発生したとき、代替休暇を与える仕組みの導入を検討しています。労使で協定締結に向けて協議していますが、年休の出勤率の計算で疑問が生じました。労組側は、「代替休暇取得日は、当然、出勤したとみなして8割出勤の計算をすべき」と主張しますが、法的にはどうなのでしょうか。