労働新聞 3月9日 第2720号
ニュース
第2次補正予算関連17助成金を実行――厚労省
厚生労働省は、平成20年度第2次補正予算で拡充・創設した職業安定関連の合計17助成金(奨励金含む)を、このほど全て実行に移した。雇用調整助成金の要件緩和・助成率のアップをはじめ、派遣労働者を正社員化した派遣先に100万円(中小企業)を支給する派遣労働者雇用安定化特別奨励金、採用内定を取り消された者や年長フリーターを正社員雇用した場合に同じく100万円を支給する若年者等正規雇用化特別奨励金などを創設している。
政令業務装い長期派遣し改善命令――東京労働局
東京労働局(東明洋局長)は2月23日、派遣期間に制限のない政令26業務を装い、原則1年(最長3年)の制限を超えて労働者を派遣していた人材派遣大手のアデコ㈱に対し、事業改善を命令した。同社は昨年7月に法違反の是正を報告していたが、その後も沼津支社(静岡)など5事業所で違反行為を継続。派遣契約書や派遣元管理台帳には、翻訳や研究開発など専門業務を記載していたが、実際には専門知識を必要としない補助的作業などに従事させていた。
駅前商業ビルへ集団指導――八王子労基署町田支署
東京・八王子労働基準監督署町田支署(杉浦純支署長)は、大規模商業ビルの飲食店、卸小売業などのテナントに対し、集団指導を実施した。自主点検結果から賃金台帳や36協定が常備されていないことなどが判明している。過去に実施した同業種への立入調査では、パート・アルバイトの割増賃金不払い、ずさんなシフト管理がめだつため、労働時間管理を徹底するよう指導した。
労組
定昇込み1万800円要求――ニトリ労組
インテリア(家具)小売で業績好調な㈱ニトリのニトリ労働組合は今春闘で、正社員である本部社員の月例賃金について、定昇込み1万767円=3・60%(平均方式)のアップを会社側に要求した。およそ2400円のベアと同3300円の手当改定分を含む要求で、岡田秀幸中央執行委員長は「上部団体の産別方針を受け止めた要求であるとともに、組合員による長期にわたる業績向上への貢献を主張する」などと話している。パートについては、各職務一律の一時金を要求した。
賃金
役割に比例し部署業績反映――JAすかがわ岩瀬
すかがわ岩瀬農業協同組合(福島県須賀川市、鴫原力代表理事組合長)は、役割の大きさに比例してチーム業績を加味する人事評価制度を採用している。毎年、部署ごとに設定される数値目標について、その達成率をメンバー各人の評価へ反映していくもの。併せて個人業績を測る職務目標評価を行っており、役割等級別に定めるウエートに基づいて双方を総合し、基本給改定に用いている。一般職員に対しては、48の評価要素を定める行動評価も実施し、単純化した加点・減点方式により、職員に求められる基本的な取組み姿勢をチェックしている。
追跡レポ
新人教育用教本が評判――大阪機械器具卸商協同組合
大阪機械器具卸商協同組合(大阪市西区、田中康造理事長)が新人用の教本として作成した「機械器具・工具の基礎知識」が評判だ。扱う商品について、覚えておきたいポイント、用途などを幅広く簡潔に学べる。仕事の全体像をイメージさせやすくすることで、若年者の早期育成と定着につなげる。同教本を使い会員企業の社長が講師役となるセミナーも開催し、成功や失敗の体験談から、業界の担う役割などを学ばせている。新たに、次世代経営者育成講座の開催も。
人事学望見
誤解が多い休日の取扱い
休日には、労働基準法第35条で定められた「法定休日」のほかに週40時間をクリアするための会社休日および祝祭日などがある。このうち法定休日は週1回もしくは4週4回と定められており、この休日に労働させた場合には3割5分増しの休日出勤割増賃金を支払わなければならない。その他の休日の場合には週40時間を超える部分のみ2割5分の割増賃金を支払えばいい。法定休日には時間外労働という概念はなく、1日8時間を超える労働についても3割5分増しだけでいい。ただし、深夜労働にかかると2割5分の深夜割増賃金の加算が必要となり、この時間帯に限っては割増賃金は6割となる。
実務相談
高年齢継続給付 病気欠勤で支給額増える?
再雇用の嘱託社員が、病気で長期間休まざるを得ない状況です。高年齢雇用継続給付は、賃金が下がれば給付が増えると聞きます。年休消化後は欠勤で給料が大幅に減りますが、雇用継続給付の金額はどう変わるのでしょうか。


