労働新聞 11月1日 第2799号
ニュース
高齢者職域拡大で500万円――厚労省・23年度に新助成金
厚生労働省は平成23年度、定年引上げ等奨励金の中に、「高年齢者職域拡大等助成金」を新設する方針である。雇用管理制度の再整備などを実施して、高年齢者が「意欲を持って生き生きと働ける職場」の形成、拡大を図った企業に、掛かった経費の3分の1に相当する額を500万円を限度に支給する。厚労省の調べによると、企業の3割弱が、高年齢者の仕事を自社内に確保するのが難しいとしており、職域拡大が次の課題として浮上している。
外国人留学生向け採用サイトの整備を――東商が提言
東京商工会議所(岡村正会頭)は、中小企業の海外進出を後押しするため、「中小企業国際化支援のあり方と強化策について」と題する意見書をまとめた。全国各地の商議所や国による支援の方向性を提言している。海外展開を担う人材の確保に向けて、外国人留学生を対象とした就職支援ウェブサイトの立上げや合同会社説明会の開催を通じて留学生とのマッチングを強化すべきと主張、国に対しては運営費の助成を求めた。国が設置している「中小企業応援センター」の相談体制の拡充も盛り込んだ。
自動車整備業 石綿健診の実施など要請――大田労基署
東京・大田労働基準監督署(高橋利光署長)は、管内の自動車整備業に対し独自に作成した自主点検を要請したうえで、集団指導を実施した。自主点検表は、小規模事業場が多いことや同業界の特殊性を念頭に労働条件の明示や就業規則の作成・変更など一般労働条件の基本部分と、石綿健康診断の実施など安全衛生関係の両方についてチェックを求めている。今後、分析結果を踏まえて個別指導に移行する考え。
労組
「非正規共闘」新たに設置――連合・11春闘「基本構想」
連合は、10月21日の中央執行委員会で2011春季生活闘争「基本構想」を決定した。「すべての労働者の処遇改善」に向けた取組みの2年目と位置付け、とくに非正規労働者を対象とした労働条件交渉を強める。「非正規共闘」を新たに設け、正規化の促進や時給ベースで正規労働者を上回る賃金の引上げ要求を行うなど、正規に優先した活動を展開する。賃金の低下傾向が続く正規労働者についても、労働条件を「復元」させる観点で相応の財源配分を企業に求める。
賃金
総合職・大卒35歳32.6万円――愛知のモデル賃金
愛知県経営者協会と名古屋商工会議所がまとめた「平成22年度版愛知のモデル賃金」によると、総合職・大卒のモデル賃金は、22歳20.3万円、35歳32.6万円、40歳38.0万円、50歳46.4万円などとなった。全体的に前年比減少傾向を示したなかで、35歳および40歳は横ばいだった。管理職の実在者賃金は、課長クラスが0.3%減の44.0万円、部長クラスが0.6%減の54.9万円だった。3年ぶりとなるモデル退職金調査では、総合職・大卒の60歳・会社都合時が1,522万円となり、前回調査から0.1%増加している。
追跡レポ
海外学生の日本理解促進へグローバルインターンシップ――パソナ・国際交流プログラム
(株)パソナグループ(東京都千代田区、南部靖之代表、従業員・連結4,641人)は今夏、23回目となる「パソナ国際交流プログラム」を開催した。海外拠点のあるアメリカ、中国本土、香港、台湾の大学生・院生を日本に招きパソナを含む日本企業で2カ月間の就業体験を提供。社会貢献活動の一環として民間レベルの国際交流をめざしている。グルーバル・インターンシップ制度の先駆けといえ、日本と日本企業への関心が低くなっているといわれる今、草の根レベルで日本企業ファンを増やす取組みとして新たに注目されている。
人事学望見
室内作業終え屋外営業へ
外勤の営業マンのほとんどは、事業場外労働の扱いを受けている。労働基準法第38条の2によれば、上司など労働時間管理のできる者と常に動向すれば別だが、単独あるいは労働時間管理者以外の同僚などと行動する場合、労働時間の把握が困難なため、「所定労働時間働いたとみなす」ことが許されている。これをみなし原則といい、1日の業務が常に法定基準を上回る場合には、労使協定を締結して残業代を支払い、所轄労働基準監督署長への届出が必要になる。事業場外労働の適用は、全日だけではない。例えば、午前中に社内業務を行い(労働時間の把握が可能)、午後外勤(同不可能)といった場合にも、適用される。また、外勤後に帰社して、営業会議などを行う場合にはそれに要した時間を残業として割増賃金を支払わなければならない。
実務相談
帰任途中の災害はどちら?
単身赴任者が、週末等に自宅へ帰る途中に事故に遭えば、通勤災害と認められます。家族帯同で転勤していた従業員が、本社に戻るよう発令が出て、自宅に戻る途中に事故に遭えば、同様に労災保険の保護を受けられるのでしょうか。その場合、通勤災害・業務上災害のいずれに分類されるのでしょうか。


